病院の予約もしてあったので、思い切って休ませて貰った。病院から帰り旅支度をする、女房は介護ホームで食事造りの仕事をして居る為に土曜、日曜しか休めない。それ故一人旅だ。
行先は長野県の木曽だ。約42年の付き合いをさせて貰って居る、妻籠宿にある(正確には大妻籠)民宿の親父さんが7月に亡くなり、葬儀に行けなかったので線香を上げに行くのだ、、、。
旅支度を済ませてから直ぐに出発する。何処もかしこも大渋滞だ、、、。それでも17時前に宿に着いた。今日は民宿は休みにしてあるとの事で、現在の宿の主人の『兄貴』子供たちが子供たちを連れて帰省して居る。そんな中お前は身内の様なもの、息子が親父に線香を上げに来るのに、何が問題が有るものか、、、。と言って貰った、、、、。宿の主人の妹や子供たちに混ざって歓迎して貰う。
宿に着いて真っ先に今は何もしゃべらない親父の元へ、、、、。兄貴とお袋が迎えてくれる。ゆらゆらと燃えるローソクの火から線香に火を付ける、、、。線香を手向けてからお輪を鳴らして手を合わせる。兄貴から親父の最後の時の状況を聞き苦しまずに兄貴やお袋に看取られ天国へ行った事を聞き、90歳の大往生だったんだと自分に言い聞かせた。
その後お袋と二人で親父の遺骨の前で色々な話をした。お袋の献身的な今までの介護の苦労を労った、二人で話している中にお袋が眼がしらを何度も何度もぬぐって居るのを見て、俺も涙が止まらなくなってしまった。
そうこうしている中に、夕食の準備が始まった。今晩は家族全員によるバーベキューだ。男垂川の横の物干し台に焼く網と鉄板を囲むようにビールケースの上に足場板を四角く並べてベンチが完成。そこへ子供たちが並んで座る、孫全員が女の子だと言う、、、。バーベキューが始まると兄貴と小生は焼き係りだ、ビールを飲み飲み炭火と格闘し、子供たちのお腹を満たす。子供たちが満腹になったら大人たちの食べる分を焼く、、、。小生が持参した鮎を踊り串を打ち化粧塩を振り炭火でじっくり焼き上げる、、、。
家族の笑顔と(自分の家族ではないが、実家の様な気分だ、、、。故郷その物です。)ビールの旨さ、暖かい雰囲気、、、、。焼き上がった鮎と酒を持って親父の遺影の前に行き線香を上げてそこでまた、兄貴と飲んだ。勿論お袋が見守る前で、、、、。
心地よい酔いに包まれながらシャワーを浴びた。すると日本酒は飲めないはずの兄貴が七笑いの一升瓶を持って待っていた。また飲み直しで冷をグビッ!とやる、、、。いつしかお袋が床を敷いてくれていた、冷をやる中にいつしか気持ちの良い眠りに着いて居た、、、。
翌朝、5時に目覚める、、、。男垂川の水音で雨が降って居るかのように聞こえる、6時まで布団の中でウトウトして居た。起きて見ると小雨が降って居る、涼しいはずだ、、、。男垂川は少し濁っている。絶好のチャンスとばかりに、朝飯前に竿を出した。
チビアマゴがリリースするのが面倒臭い位に餌を追って掛って来る。小さい物は約10cm位か?、、、。小一時間の内に18cm位の岩魚が1匹とアマゴが21匹釣れた、竿を出せないでイライラして居たストレスがマイナスイオンの空気の中で少しは解消された気分になった。この後の朝飯が実に旨い事か、、、。
帰り掛けにもう一度線香を手向けてから帰路に着いた、、、。
魚の数を数える子供たち(宿の孫たちの)。 |
今朝の釣果です。10cm~18cmのアマゴと岩魚,、、22匹居た。 |
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