途中買い物をして家に帰ったのは13時過ぎ、ここからがバタバタと出掛ける支度をしてから木曽に向けて出発した。本来なら木曽行きは少し前から決まって居たので前日までに準備をすればいいのだが、木曽は田舎が無い自分にとっては故郷だと思っている。
高校時代に行ったのが最初で、あちこち見てから予約した民宿を訪ねた時にその民宿のお爺さんが倒れてしまい、救急車で搬送されてしまった。そんなトラブルがあり観光案内所で紹介されたのが「民宿、こおしん塚」だった。
そこは縁側で髭を長く伸ばしたお爺さんが檜笠に名前を書いたりして売って居た大妻籠にある民宿だった。そのお爺さんは千葉真一とトヨタカリーナと言う車のコマーシャルや色んなテレビ番組に出演した事のある方だった。
囲炉裏端で色んな話をした時に、最初に予約して居た民宿の救急車で搬送されたお爺さんの事も良くご存じで、あいつとわしで妻籠宿の郵便局を再建に尽力したんだ。と言う話もされて居た事を思い出す。
そんな事がありそれから今年で41年のお付き合いになる。髭の爺さんが居て囲炉裏があり、親父は山に狩りに行き、お袋は畑で野菜を作り、味噌も醤油も自家製だ。米やお茶は言うまでもなく、どんな言葉で言い表せばいいのか解からない位にとてつもなく抜群に旨い!マンガ日本昔話に出て来るような世界だ。
こんな民宿に一度言ったら誰もがリピーターになってしまうのでは、、、、、。綾小路きみまろではないが、あれから40年。今では当時兄貴と呼んでいた方が、親父の代で民宿を閉めるかどうか悩んだ末に水回りをリホームして、新生こおしん塚として兄貴が民宿親父に、姉貴が民宿女将になり存続して行く事になった。かくして小生の田舎は今も故郷にある親戚の兄貴の家に行く様な感覚で帰るのである。
兄貴や姉貴を始め、90歳になる親父、足が痛くて歩くのが大変と言いながら畑に行ったり、細かな雑用をこなすお袋、兄貴姉貴の子供たち、その子供たち、故あって一緒に生活している90歳の姉貴のお袋(痴呆症で脳梗塞で倒れ介護されてる身なれどパワフルで声も大きく元気だ。)そんな全てに癒しを感じている。勿論そこには田舎原風景がある、、、、。
あえて追記させて貰うとすれば、自分の母親、兄貴の親父、お袋、そして民宿の女将、まだまだ書ききれない用事や仕事が有ると思う。そんな姉貴苦労を思うと姉貴の身体が心配だ、何故なら姉貴は「民宿こおしん塚」の正に大黒柱なのだから、、、、、。
民宿こおしん塚の前に立つバス停。 |
カーブミラーに映る民宿こおしん塚、今も昔も佇む姿は変わらない。 |
朝は静寂の中にうぐいすの鳴き声が響いてた。 |
ネギ畑にはネギボウズの花が、、、。 |
あぜ道にはクローバーが、、、。 |
民宿こおしん塚の目の前には、今の時期谷卯月の花が、運が良ければ上の段にカモシカのダンスが見られるかもしか! |
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