お盆の季節がやって来る。
お盆を迎えるとお世話になった色々な方を思い出す。
今年も新盆を迎えた方が居る、、、。
47年間お世話になって居る木曽の定宿の女将さんのお母さん。
日立市に赴任した時からお世話になったKさん。小生が所属して居た製造部で工務課長をされて居た。
小生は製作課で組み立て部門、工務は工程や部品の支給を管理して居た。
これがなかなか予定通りには行かない。そこで常に衝突が起きる。これは社内でも国内は元より海外の外注先でも発生する。
そこで工務を取り仕切るKさんとのやり取りとなり、時には声を荒げて激突する。それは勿論その仕事を纏めようと思う気持ちは同じであるが、、、。
物が遅れると組み立て期間が延びるわけでは無い。顧客殿との納期は決まって居り、それに間に合わせなければならない。
そうなると深残業や休日出勤、はたまた徹夜などをしてでも間に合わせなければならない。それは現地でも同じだ。
苦労して一つのプラントを纏め、一区切りが着くと、ちょっと行くか?と居酒屋で労を労う。
会社のなかでは中々言えない本音で語り合う。そんな付き合いだったKさん。
小生が退職してから愛川へ戻り、お世話になった色々な方に毎年小生の釣った鮎を送って居る。
Kさんもその一人だった。
毎年送る時期を少しずつずらして送って居る。それは皆さんに季節により少しずつ鮎の味が違うので、それぞれの味を楽しんで頂きたいとの思いでずらして居る。
Kさんには昨年は11月初めに送った。
今まではもっと早く送って居たが今年は子持ちの落ち鮎を楽しんで貰おうと思ってずらして居た。
家の電話が鳴り女房が出ると日立のKさんの奥さんからだった。
小生に電話を代わり話しをすると10月23日(うろ覚えですいません。)に他界したとの事だった。
5月に膵臓癌が見つかり、その時にはもう手の施しようが無い状態だったと、、、。
好きなゴルフにも行かずに懸命に治療に専念したが、日に日に体力が落ち小さくなっていく姿を見守るしか出来なかったと電話口で涙して居られた。
〇〇さんの話しもして居た、今年は鮎が届かないな?何かあったのかな?と、、、。あと10日早かったら食べさせてやったのにね残念です。と言って居られた。
今年はKさんの新盆だ。
と思い、如何するか?と思ったが今年も鮎を送る事にした。新盆に間に合わせて送り、毎年旨い!と言って頂いた鮎を塩焼きにして仏壇にあげて貰おうと、、、。
それから数日後、奥さんから電話があり鮎が届いたと、今年も美味しい天然鮎が食べられるとは思っても見なかった、とても嬉しく思います。主人共々頂きます。
〇〇さんの様に一人でもこうして主人の事を思って居てくださる方が居る事がとても嬉しく思います。と涙声が聞こえて来た。
小生もその旨を伝えてから、こんなに喜んで貰えるとは思わなかった、送るかどうか迷ったけど送って良かったです。新盆で思い出す事もたくさんあるかも知らないけど、気を落とさず思い出を大切にして下さい。と言って電話を切った。
そんなKさんの奥さんからお礼の手紙と一緒に茨城県の梨が届いた。
早々に主人と一緒に家族で鮎を頂きました。とKさんとの思い出など顔も見たことの無い〇〇さんにこんな事を書いて良いのかと思ったけど書かせて頂きました。多分〇〇さんなら解って頂けると思いましてとKさんに対する奥さんの素直な気持ちが書かれて居た。
最後に茨城の梨です、食べて見て下さい。と、、、
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